あなたの側にいるのは、「自分がなりたい理想のタイプ」ですか?
それとも「こうはなりたくないタイプ」でしょうか。
自分が「できる人物」を目指すのであれば、なりたいタイプの側にいるべきです。
脳は他人の行動を見ただけで、自分がその行動している時と同じような状態になる性質があります。
たとえば、テレビでスポーツを見ているときに、脳は自分が実際にその競技をやっているように反応しています。
これは無意識に行われているため自分では気づいていません。人は知らず知らずのうちに周囲の影響を受けているんです。
ですから、長年一緒に生活している夫婦はよく似てますし、同じ職場の人同士は話し方や口癖が似てきたりします。
これは脳のミラーニューロンと呼ばれる部分の働きといわれています。
この記事では、できる人間になるために周囲の人をうまく利用するコツを解説します。
目次
相手の行動を無意識にマネしてる
人間の脳は無意識に、他人のしぐさや行動をマネしようとしています。
これは、ミラーニューロンの働きによるもので、こうなりたいと思う人のことはもちろん、見習いたくない人のことまでマネしようとしています。
「自分はできない人のマネなんかしていない」と思ってしまうのですが、これは無意識です。
「ものすごく仕事ができる人」や「こうなりたい」という人のマネをするなら良いのですが、そうではなく、「仕事ができない人」や「なかなか動き出さない人」のように、自分がマネしたくない人のことまでも勝手にそのやり方を学び、自分もそうしようとしているのです。
意識と無意識
まじめにちゃんとやりたい、物事を完璧にこなしたいというのは意識的な心。
一方、意識レベルよりも下層にある無意識の心もあります。
本人が自覚している意識的な心はほんの一部分でしかないのです。
目に映ったものを理解し、顔を見分け、言葉を話すといった複雑なところは、本人が自覚していない脳の働きによるものです。
そして脳は、自覚しない無意識のところでも他人のマネをしていることになります。
「この人のやり方は良くない」と意識的に思っても、勝手にその人のやり方を学習し、自分もそうしようとしているのです。
やらないは伝染する
家庭内あるいは職場全体に、先延ばしややる気のなさが蔓延しているなんてことはありませんか。
無意識のところで周囲をマネしてしまう仕組みが脳にあるので、一緒にいるとやり方や話し方、口癖までが似てきます。
地方に住んだら、いつのまにかその土地の方言がうつってしまったりもします。
しかも、「やらない人」「できない人」ほど目につきやすく、そちらをマネしてしまいがちなんです。
そうなりたくなければ、できない人は見ないようにした方が良いのです。
できない人を見ないようにする
職場などで仕事ができない人を見てずっと気になり、イライラしてしまう人がいます。
無駄な作業が多いとか、休憩が多いとか、いちいちやることが気になってしまうのです。
必要のないことは見ないで自分の仕事に没頭すれば良いのでしょうが、できない人のことが気になり細かいところまで観察してしまうのです。
できない人を観察しすぎると、イライラが増えるだけでなく自分もできない人に近づいていきます。
脳の仕組みから考えると、「あのやり方じゃダメだ」と上から観察している人も、できない人と同じような仕事のやり方に近づいてしまうのです。
ちゃんとやってない人のことが気になり注意が向いてしまうのですが、そのまま自分にも伝染することを理解し視界に入れないことです。
その分、仕事ができる人のことを観察しマネするほうが自分のためになります。
できる人をマネる
目に映った人のしぐさをマネる仕組みが脳にあるのですから、せっかくならできる人のやり方をマネしたいものです
たとえば、何かスポーツをやっている人であれば、一流選手の動きを観察しそれをマネするでしょう。
万年補欠のチームメイトを参考にはしないはずです。
同じように日常の動作であっても、できる人を見てマネした方が良いのです。
マネをしたい人の動きを観察し、イメージとして記憶し、それを後から言語化して知識としてたくわえるのが良いでしょう。
逆に、仕事ができない人の行動を記憶、言語化し、「なんでこんなやり方をするんだろう」などと、脳にネガティブなイメージを覚えさせないほうがいいのです。
やってみせる
やり方を知らない人に言葉だけで説明しても、すぐにイメージして実行することはできないものです。
一方で、できる人が実際にやり方を見せながら説明すれば、それをマネてできるようになります。
たとえば、ボールの投げ方を知らない人に教えるときにも、「肘の高さは肩より上」とか、「手のひらの向きは下に向けて」などと説明しても、実際に投げ方をマスターすることはできないはずです。
それよりも、できる人の横に並んで、やり方を見ながら一緒に投げる動作をすれば、それほど苦労せず似たような動作ができるはずです。
見ている相手のしぐさを脳の中で再現し自分に置き換えることで、相手の伝えたいことを理解し動作を覚えることができるのです。
横並びになる
ただし対面に並んでしまうと、脳はその画像を反転させなければいけません。これは、脳にとっては意外と大変な作業です。
マネしたい人に対面するのではなく、同じ方を向き横並びになる事がポイントになります。
できる人のしぐさをマネするときには、余計な課題をなくしてあげることによって効果的に進めることができます。
ですから、対面に立って反転した映像を自分の脳に見せるよりは、横に並び余計な課題をなくしてあげることが大切です。
まとめ
- 相手の行動が鏡に映ってるように見えている
- 意識してるのはほんの一部で大部分が無意識
- やらないは伝染する
- できない人を見ないようにする
- できる人をマネる
- 実際にやってみせる
- マネるときは横並び
サボりがちな雰囲気の環境であれば、仕事効率が悪い人のことがより目につきやすくなります。
すると、「こんな職場のやり方は良くない」なんて不満ばかりがでてきそうです。
たしかに、職場のやり方にも問題があるのでしょうが、周りのことばかり気にしていると、自分も同じような仕事の仕方になっていくでしょう。
自分のやるべきことを終えたらできない人のところを離れ、できる人の横に立ち一緒に仕事をしてみると、良いやり方が自然と身についてくるはずです。
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