筋肉の起始停止について学びたい…
図解入りで、とにかく分かりやすい本を探している…
筋肉の機能やトレーニングのやり方も覚えたい…
あまりにも専門的な本だと読むのが大変だし、とはいえ必要最低限の解剖学的な知識を得たい。
このような方にオススメの一冊をご紹介します。
この記事を書いている私は、柔道整復師という国家資格を持つ整骨院の院長です。
つまり筋骨格系に関しては専門家です。
その私がこの本をお勧めする理由は次の3つです。
- 筋肉の位置や付着部が分かりやすく図解されている
- 筋肉の機能に基づくトレーニングやストレッチ法が学べる。
- 機能解剖学の基礎が学べる
私自身が20年近く愛読している本であり、骨と筋肉に関してはこれ一冊あれば充分だと思っています。
では早速、この本をご紹介していきます。
身体運動の機能解剖↓
目次
- この本をお勧めする理由
- 1:骨を覚える
- 2:関節の動きを覚える
- 3:筋肉を覚える
- 4:起始停止を覚える
- 5:筋肉の作用を覚える
- 6:機能解剖を覚える
- 7:筋力強化
- 8:ストレッチ法
- 付録とワークシート
- まとめ
この本をお勧めする理由
私が柔道整復師の資格を取るにあたり、骨や筋肉、神経支配、運動学などを徹底的に勉強し覚えました。
国家試験に受かるためですから、基本的には決められた教科書に従って進んでいきました。
それでも、もともと筋肉に興味があったことから、ただ暗記していく勉強では物足りず、深く理解したいと思っていました。
そこでこの「身体運動の機能解剖」を購入し、教科書や参考書と合わせて読むことで理解が深まり、勉強効率が圧倒的に上がりました。
もう一つ、筋トレをはじめとする運動が好きだったことから、この本に従い筋肉の作用をうまく利用しながらトレーニングを進めました。
すると更にマニアックに、楽しみながら筋肉を鍛えることができたのです。
そこでこの記事では、この本を有効に利用する8つのポイントをご紹介していきます。
- 骨を覚える
- 関節の動きを覚える
- 筋肉を覚える
- 起始と停止を覚える
- 筋肉の作用を覚える
- 機能解剖を覚える
- 筋肉強化
- ストレッチ
この順番でご紹介します。
1:骨を覚える
筋肉を覚えるにしても、関節の動きを覚えるにしても、まずは骨の名称を知ることが重要になります。
しかも、1つの骨の中にも部位ごとに細かな名称があり、それを覚えるところからがスタートです。
図解でわかりやすくなっていますので、ひと通り骨の名称に目を通してから読み進めましょう。
起始停止のところで分からない部位があったら、このページに戻ってくればOKです。
2:関節の動きを覚える
関節の動きを覚える事は、筋肉の作用を理解する上で不可欠です。
たとえば、肩甲骨の動きは次の6方向です。
- 挙上
- 下制
- 外転
- 内転
- 上方回旋
- 下方回旋
これらを知ることによって、筋トレやストレッチをする際に関節の運動方向を意識し、そのときどの筋肉がはたらいているかまで、根本から理解することができます。
図解と写真でとても分かりやすく、視覚からも確認できて理解しやすいです。
3:筋肉を覚える
次に、筋肉の名前と大まかな位置を覚えましょう。
付着している骨の名前、筋肉の形、筋肉の働きなどを元にしているケースが多いので、筋肉の名前を覚える際にはそれを意識して、よく分析してみてください。
ただ、丸暗記するには時間がかかるし忘れやすいです。
一方で、何かに関連付けて覚えるエピソード記憶は覚えやすく忘れづらいので、名前の特徴を捉えながらしっかりと読み込んでください。
ちなみに「肩甲挙筋」は、肩甲骨を挙上(持ち上げる)させる筋肉です。
4:起始停止を覚える
ここからは少し難しくなってきます。
でも、同じページ内に図解があるので、位置や形をイメージしつつ、筋肉が付く骨の名称を覚えていきましょう。
専門書の中には、いくつもの筋肉がまとめて書かれたものもあり、これだと頭の中で理解するのに一苦労です。
ちなみに柔道整復師の学校で使用していた解剖学の教科書だとこんな感じです。
比較してみると、この本のわかりやすさが際立ちますね。
5:筋肉の作用を覚える
この本の中では「機能」と表記し分類してあります。
作用の他に、具体的には関節がどう動くかが書かれていたりします。
多くの専門書では、屈曲、伸展、回内、回外などのような「作用」しか書かれていないので、関節の動きをしっかり理解していないと理解が難しくなります。
しかしこの本の中では、筋肉の作用はもちろん文章でも詳しく動きが解説されています。
同じページ内に図解がありますから、その筋肉が縮まると骨がどう動くかがイメージしやすいと思います。
6:機能解剖を覚える
それぞれの筋肉が働くと、関節がどのように動くのかが文章で簡潔に書かれています。
また、どのような動作をしたときにその筋肉が働いているのかを解説しています。
たとえば、「懸垂をしたときや投球をした時に〇〇筋が働く」といった具合です。
どのような場面でその筋肉が力を発揮するのかが理解できます。
7:筋力強化
機能解剖がわかってくれば、あとは筋トレも難しくありません。
本書ではその筋肉が使われるトレーニングの名称が書かれています。
名称からではやり方がわからないなら、後半のページにトレーニングの種目も書いてありますし、最近ではググればすぐにわかりますよね。
ポイントとなるのはその筋肉がどのように機能し、縮むと関節がどう動くのかを知ることです。
8:ストレッチ法
筋肉をストレッチさせるには、その筋肉の起始と停止との距離を遠ざけることです。
つまり、筋肉の作用と逆の動きをすることになります。
筋トレ → 筋肉の作用に負荷をかける
ストレッチ → 筋肉の起始と停止を遠ざける
本の中でも関節の動きを解説してありますが、理解が不十分だと頭でイメージすることができません。
実際に自分の体を動かしながら読み進めるとよいでしょう。
付録とワークシート
付録では、各関節の名称、関節の種類、動き、可動域が表になっています。
そして、ワークシートに書き込むことで理解できているかの確認ができます。
読むだけのインプットでは理解が深まりません。
書き込んでアウトプットし、記憶を強化していきましょう。
まとめ
機能解剖学を学ぶ目的は人それぞれです。
理学療法士や柔道整復師といった国家資格を目指すのであれば、この本だけでは足りないかもしれませんが、教科書や参考書と合わせて読むことで圧倒的に理解が深まります。
一方で、筋肉トレーニングやスポーツのパフォーマンスと上げるために知識が欲しい人であれば、これ一冊でも充分すぎる内容になっています。
多くの参考書がある中で、私はいまだにこの本を眺めています。
ただの暗記ではなく、しっかりと理解を深めたい人には特にオススメしたい一冊です。
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